人間関係

日本人はよく働く。
と、言う話は有名ですが、会社における人間関係にも一種独特の雰囲気があると思います。
例えば年齢や勤続年数などによって、先輩・後輩の関係がしっかりしていて、何年たってもその関係がフラットにならないケースが多々あるように思われます。

先日、日本で働く日本人サラリーマンと話をする機会がありました。
後輩をつれて来ていた彼、もうかれこれ4年もその後輩と一緒に働いているというのに、そしてとても仲が良く、週5日は一緒に飲み歩いたり、長期休暇も一緒に旅行に行ったりしているというのに、後輩がため口を使うことは決して許さないと言っていました。プライベートな時間でもそれは許されないそうです。正直、

「変なの~」と、思いました。

これほどまでに親交が深くなろうとも、真顔で「ため口はご法度」と言ってのける姿勢は、理解に苦しむものがあります。

私は日本企業でも比較的上下関係のない環境の職場で働いてきました。
また、外国人ばかりの職場では、上記のような妙なメンタリティは存在しません。上とか下とかではなく、とにかくお互いを尊重し合い、マナー良く接していればいいのです。入社何年だとか、年が上だとか、そんなことは大して重要ではなく、各自が責任を持って自分の仕事をする。それ以上でもそれ以下でもないんです。だってそれが仕事、それが会社ですから。
プライベートでパーティーをする機会もあるでしょう。お互いのパートナーを交えて食事をする機会もあるでしょう。
けれどそれはそれ、勤続年数も年齢も関係ありません。

日本語は、尊敬語・丁寧語・謙遜語など、自分の立場を明確にして使い分ける必要があります。
フランス語も「Tu」と「Vous」をシチュエーションによって使い分ける必要があります。
「Vous」は日本語で言うところの丁寧語や尊敬語にあたるものだと思いますが、使うシチュエーションの感覚がフランス人と日本人で微妙にずれがあるように思います。
私は年上ならとにかく「Vous」という印象でしたが、年上でも会うのが数回目になったら、むしろ「Tu」の方が好感触のようです。
それなりの仲にもかかわらず、いつまでも距離感を持った言葉使いをすることは、むしろ悪い印象を招くということです。

どっちが良いとか悪いとかという問題ではありません。
どちらが合ってるかどうかは人それぞれですからね。